TOHOKY UNIVERSITY

TOHOKY UNIVERSITY Intercultural Co-learning Class 国際共修クラス

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世界に飛び出す、第一歩!


教員インタビュー

東北大学 高度教養教育・学生支援機構
グローバルラーニングセンター
特任助教 林 聖太

 

国際共修は学生が主体

私の担当する国際共修ゼミでは、留学生と国内学生が共に地元の中小企業経営者にインタビューし、その企業の魅力を就職情報誌としてまとめる、取材型の国際共修授業を取り入れています。授業では、学生同士の交流が生まれるようにディスカッションなどの対話の時間を多く取ります。留学生とのコミュニケーションに慣れていない学生は、なかなか最初の一歩が踏み出せません。そんなときは教員や学生サポーターが意思疎通の手助けをすることで、最初は話せなかった学生も徐々に自信をもって話せるようになっていきます。あくまでも学生が主体の授業なので、教員の関与はなるべく最小限にするように意識しています。大事なことは学生が「自分の言葉が相手に伝わった」という成功体験を作ることです。

 

国際共修の醍醐味とは

国際共修ゼミの一番の醍醐味は、国内学生だけでは生まれない新しい物の見方が得られることだと思います。例えば、日本では就職活動は長丁場のプロセスですが、国によっては就職活動期間の短い国もあります。「そういう考え方もあるんだ」と気づき、これまでにない違った角度から物事を考えることができるようになるのです。このように国際共修ゼミでは、国内学生と留学生が化学反応のように刺激し合って、相乗効果が生まれる機会がたくさんあります。

 

英語はコミュニケーションのツール

私は海外の大学院で英語教育について学んだ後、大学の英語講師として教壇に立ちました。英語は単位や資格のためでなく、コミュニケーションを取るためのツールであること、そしてその交流で新しい価値観が得られることを学生に伝えていました。東北大学では留学支援や国際共修ゼミなど、将来海外で、あるいは海外とつながるようなグローバル人材育成に携わっています。

 

言語の壁は高くない

留学生とのコミュニケーションにおいて、言語面で不安を感じる学生もいますが、私は言語の壁はそこまで高くはないと考えています。国際共修ゼミに参加する学生も、相手に自分の言いたい事が伝わっていと感じたときは、互いの言語やジェスチャーなどを駆使して意思疎通をとっています。大切なのはコミュニケーションを取ろうとする姿勢であって、実際に話し始めるとなんとかなることが多いのです。これまで留学生と交流する機会のなかった学生にとっても、国際共修ゼミに挑戦するという一歩は、世界中の人々とつながる大きな一歩となることでしょう。皆さんには、たくさんの出会いのなかで、自分の殻を破って新しい旅に出てもらいたいです。一緒にチャレンジしたい学生の履修を待っています!Don’t worry!

(記事作成:徳田沙弥)