【開催報告】大学の国際化促進フォーラム選定プロジェクトシンポジウム
【開催報告】ICLプロジェクト2022年度シンポジウム
「学生は国際共修で何を学ぶのか―互いの学びを支援しあい主体的学習者になるための国際共修―」
「国際共修ネットワークによる大学教育の内なる国際化の加速と世界展開」(以下「ICLプロジェクト」)は、2023年3月2日(木)にシンポジウムを開催しました。今回のシンポジウムの目的は、国際共修の学びの成果を実際に授業に参加した学生の視点から報告する、というものでした。
【概要】
- 日時: 2023年3月2日13:00-15:00
- 実施方法: ウェビナー形式
- 参加者数: 約80名
- プログラム:
- 国際共修の学修効果に関する調査報告
- 学生による報告:国際共修を取り入れた授業を履修した学びの成果
- 学生によるディスカッション:「国際共修で得たものとこれからの私の学び」
【開催内容】
シンポジウムでは、まず国際共修に参加した学生を対象とした学習成果調査の報告がありました。次に、ICLプロジェクト参加大学(東北大学、福島大学、東京外国語大学、信州大学、大阪大学、神戸大学)に所属する学生7名から、国際共修を取り入れた授業で何を学び、どのような気づきを得て自身の成長につなげたかを報告する発表がありました。発表では、「一緒に学んだ他者の文化を知ることで自分の文化をより深く知ることができた」「完璧じゃなくても伝える、というコミュニケーションの核心を体感した」「自分の大学の学生とは少し違った角度からの意見を他大学の学生から聞けて、より広い視点で取り組めた」「チームビルディングを通してリーダーシップの向上につながった」などの報告がありました。
発表に続いておこなわれたのは、学生が進行するディスカッションです。司会進行は東北大学(3名)および信州大学(1名)の国際共修サポーター(国際共修を取り入れた授業で学生の学び支援をおこなうサポーター学生)が努めました。国際共修サポーターは「国際共修での学びで大変だったことは?」「国際共修によって得たチカラを一言でいうと?」「期待していた成長と、思いがけず得た学びは?」「今後の大学での学びや将来にどのように活かしていきたい?」などの質問を7名の参加学生に問いかけ、その答えをウェビナーの画面上でJamboardを使って次々と文字化していきました。こうすることで、ディスカッションの進行を可視化し内容を分かりやすく示すことができます。こうした活動も国際共修サポーターが実践する学びの支援の一部として紹介することができました。
ICLプロジェクトでは、今後もICL科目の相互開講を継続実施するとともに、国際共修における教授法の高度化や国際的通用性の向上を目的としたイベントの実施を計画しています。これらの取組を通して、国内外における国際共修の横展開をさらに推進していくことを目指します。