TOHOKY UNIVERSITY

TOHOKY UNIVERSITY Intercultural Co-learning Class 国際共修クラス

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国際共修課外イベント「折り紙・双六(英語名:Origami and Sugoroku)」参加報告





開催日:2021年11月13日(Zoom)
記事作成:東北大学経済学部4年 庄子美彩 (ICLサポーター)
 

東北大学の国際交流支援団体である「@home(アットホーム)」主催のオンライン国際交流イベントが2021年11月に開催されました。国内学生と留学生の約30名が日本の伝統的な遊びである「折り紙」と「双六」を一緒に体験しました。折り紙の鶴の折り方を英語で伝えるってどうやるの…?双六ってどうやってオンラインでやるの…?と思ったそこの貴方!主催者の工夫に溢れたオンライン時代の国際交流の魅力をたっぷりとお伝えします。

 

1.国内学生+留学生のチームになって自己紹介!

まずは、国内学生1〜2名+留学生1〜2名のチームになって自己紹介。今回は同時期に開催されていた、東北大学のオンライン短期日本語プログラム「Tohoku University Japanese Program (以下「TUJP」)」の受講学生が多く参加してくれました。オンラインでは特に重要になってくる自己紹介やアイスブレイクですが、アジア、ヨーロッパなど、世界中から集まった学生がそれぞれ現在の専攻やコロナ禍での学生生活について、情報のシェアをしました。TUJP参加学生の中には、プログラムで習ったばかりの日本語を用いて日本語の自己紹介に挑戦する学生も!英語と日本語の両方を用いて、和気あいあいとした雰囲気でイベントがスタートしました。

 

2.オンラインでも折り紙体験!

1つ目のセッションは「折り紙」でした。それぞれ事前に印刷した折り紙を手にし、鶴・手裏剣・飛行機などの選択肢の中から作ってみたいモチーフを選んで制作が始まりました。「日本の折り紙と言えば鶴」というイメージを持っている学生も多かったからか、特に難易度の高い鶴に挑戦する留学生が多かったことがとても印象的でした。各グループに主催者である@homeの方が入り、通常のカメラ・手元が鮮明に見えるカメラの二台、そして説明スライドを用いて丁寧に作り方を説明してくれました。対面での折り紙制作とは異なり、相手の手元を見せあうことができないという困難もありましたが、一工程ごとに全員が同じようにできているかを確認し合うことで時間内に全員が作品を作り上げることができました!冒頭の写真は、各参加者が自分が作った折り紙の作品を持って写っているので、ぜひ成果をチェックしてみてくださいね。

 

3.双六を通して深める異文化理解!

2つ目のセッションは「双六」でした。私自身、参加する前は「オンラインで双六ってどうやるんだろう…?」と感じていましたが、グループ内の@homeの方が、双六のボードとサイコロ代わりのオンラインルーレットを画面共有しながらゲームを進行してくださいました。双六のボードには各マスに数字が割り振られており、各参加者は自分が止まったマスの番号が示すカードに書かれているお題に答える、というこのセッションならではのルールが設定されていました。お題は「12カ月で好きな月は?」「好きな季節は?」というベーシックなものから、「自分の国のお菓子で好きなものは?」「自分の国で一つオススメを紹介するとしたら何?」「実際は正しくないのに、自分の国に向けてよく言われるステレオタイプは?」など、お互いの文化を知ることができるような質問まで、様々ありました。グループには、留学準備をしている学生や留学を経験した学生もいたので、それぞれの経験を共有することで非常に盛り上がる有意義な時間となりました。

 

4.イベント参加を通しての学び

世界のパンデミックの状況は少しずつ落ち着きを見せてきているものの、留学や旅行を通した実際の行き来はまだまだ難しいのが現状です。いつになったら留学先に行くことができるのか、いつになったら多くの海外の学生と交流できるのか、焦りや不安の気持ちを持っていることは国内学生も海外学生も変わらないことを今回のイベントを通して強く感じました。だからこそ、このようにオンラインで伝統や文化を学び合い、繋がりを作ることができる機会を模索し、行動していくことが重要であり、今後の可能性を広げていくものになると思います。物理的に離れた場所にいても同じ鶴を作ることができること、双六を通して日本の文化や海外の文化を知ることができることは大きな学びであり、イベントが終わるころには、まるで一緒の机を囲んで過ごしたようなチーム感と達成感を感じることができました。また、今回海外からの参加学生が日本について強く興味を持ってくれたことを非常に嬉しく感じました。自分の国の文化を伝えることは、同時に自分の考え方や価値観を顧みる機会になります。国際的な場での交流を通して、相手への理解だけでなく自分自身の理解を深めることができたと感じています。今後もこのような機会に挑戦し、知見を深めていきたいです。