国際共修ルーブリックの全体像

自己成長へ向かう力

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観点 定義 習熟度
大項目 小項目 1 2 3 4
自己成長へ向かう力 自己理解力 多様な人々と関わる中で、自分自身の考え方や感情、能力を客観的にとらえる力
自己効力感 目標の達成や困難の克服に向け、自分自身の能力や可能性を信じて行動する力
目標達成力 多様な人々と関わる中で、自分自身の目標に向かい、考え方や行動を調整しながら進む力
偏見やステレオタイプへの気づき 自身の偏見やステレオタイプに気づき、考え方や行動を振り返り、意識して行動する力
自文化の問い直し 異なる文化と自文化(=自分が育った文化)の共通性・相違性の理解を通して、自文化を再解釈する力
異文化志向 文化背景の異なる人々との対話に、関心をもって臨む力

関係構築へ向かう力

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関係構築へ向かう力 傾聴力 他者の話を関心をもって聴き、その人の考えや意図、気持ちを理解する力
意見を表明する力 考え方や価値観の異なる人々との対話においても、臆することなく意見を伝える力
共感力 他者の感情や思いを、その人の立場から理解しようとする力
違いを受け入れる力 すぐによしあしの判断を下さず、他者の考え方や価値観を受け入れる力
柔軟性 その場の状況に応じて自身の考え方や行動を選択し、対応する力 
異文化コミュニケーション実践力 相手の言語能力や理解度、文化背景に合わせて、適切にコミュニケーションの方法を調節する力

協働へ向かう力

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協働へ向かう力 役割の遂行力 自分の役割を全うし、さらにグループに貢献する力
チームの関係性づくり メンバー同士が安心できる環境をつくり、お互いが協力してグループワークに取り組めるような関係性を構築する力
プロジェクトマネジメント力 グループプロジェクトの進行具合、各メンバーの関わりを俯瞰しながら、プロジェクトを最適な形で進める力
ファシリテーション力 メンバー全員がグループでの対話に対等に参加できるよう促す力
対立への対応 グループ内で起こる価値観や意見の相違・衝突に気づき、背景を理解したうえで、効果的に解決する力

課題解決へ向かう力

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課題解決へ向かう力 情報収集力 複数の情報源にアクセスし、多角的な視点から信頼性の高い情報を収集・選択する力
情報分析力 収集した複数の情報を批判的に分析し、自らの意見・主張を構築する力
課題特定力 様々な視点から課題を特定し、それについて説明する力
課題解決力 課題に対し、適切な解決策を選択して実行に移す力

ケース

外国語で活動する際、うまくいくこともいかないこともあるが、特にその理由を考えることはない。

ケース

外国語で活動するのが不慣れな自分を受け入れているが、その中で自分には何ができるのか、グループメンバーの視点から考えることはあまりない。

ケース

不慣れな外国語での活動でも、グループワークを成立させるために自分にしかできない役割を探し始めている。

ケース

不慣れな外国語での活動でも、時間管理や雰囲気づくりなど、自分にしかできない役割を認識している。

ケース

グループプロジェクトで、自分のアイデアに自信がもてず、「他の人がリードしたほうが良い」と感じ、発言を控えることが多い。

ケース

自分のアイデアにある程度の自信をもっているが、他のメンバーの評価が気になり、提案するのをためらうことがある。

ケース

自分の提案がプロジェクトの目標達成に役立つと信じ、積極的に議論に参加することができる。

ケース

急な計画変更やメンバー間の意見の食い違いなどに直面しても、自分の能力を活かして柔軟に対応し、プロジェクトを成功に導けると確信している。

ケース

グローバルに活躍したいという目標はあるが、何をして良いかわからない。

ケース

語学力を高めるため国際共修授業に参加しているが、具体的にどんな努力をすべきかわからず、受け身の姿勢になりがちである。

ケース

語学力を含む異文化間コミュニケーション能力の向上を目指し、国際共修授業での仲間や教員との意見交換に積極的に取り組んでいる。

ケース

授業内で学んだことを活かし、授業外で留学生と交流したり、学外の国際イベントに参加したりするなど、あらゆる機会を活かして自ら行動している。

ケース

特定の国・地域の人に対してネガティブなイメージをもっている。

ケース

特定の国・地域の人に対してネガティブなイメージをもっていることに気づいているが、その理由を考えることはない。

ケース

特定の国・地域の人に対するネガティブなイメージが、メディアや家庭教育等の影響を受けて形成されていることを理解しているが、それを変えるための行動は特に起こしていない。

ケース

特定の国・地域の人に対するネガティブなイメージが、メディアや家庭教育等の影響を受けて形成されていることを問題に感じ、発言に気をつけるようにしている。

ケース

自分の国・地域ではあまり人前で話さないことを平気で話題にする人がいると、不愉快に思うが、その理由を考えることはない。

ケース

自分の国・地域ではあまり人前で話さないことを平気で話題にする人がいると、相手の文化の特殊な点を考えるだけで、自文化を振り返ることはない。

ケース

自分が生まれ育った環境では、なぜ特定のことを人前で話題にしないのか、その文化的な影響について考えることがある。

ケース

人前で話題にすることとそうでないことに、文化がどのように影響しているのかを分析し、自文化特有の価値観を理解することができる。

ケース

政治や地球環境などの社会問題を議論する際、意見を言わない人や、逆に主張の強い人がいても、なぜそのような態度をとるのか気にならない。

ケース

意見を言わない人や主張の強い人がなぜそのような態度をとるのか興味はあるが、特に理由を探ろうとはしない。

ケース

意見を言わない人や主張の強い人の背景を理解するため、授業中のディスカッションでは、生まれ育った文化やこれまでの経験に関する質問をするようにしている。

ケース

多様な意思表示の仕方には、その人の文化や経験がどのように反映されているかを考えるため、授業内外で他者と積極的にコミュニケーションを図っている。

ケース

クラスメイトの発言はなんとなく聞き流してしまうことが多く、質問したいことがあまり思い浮かばない。

ケース

発言を聞いて部分的には「なるほど」と思うが、自分にとって馴染みのない社会問題や専門的な話題では、踏み込んで理解しようとはしない。

ケース

自分にとって馴染みのないテーマであっても、クラスメイトが話す内容に関心をもち、気になったことは質問しながら、その人のことを理解しようとしている。

ケース

クラスメイトが話す内容やその人が置かれた立場に加え、表情やジェスチャーにも注意を払い、どんな気持ちで何を伝えようとしているのか理解することができる。

ケース

賛否が分かれるような議論をする際、はっきりものを言う人に自分の意見を合わせてしまいがちである。

ケース

自分なりの考えやアイデアを言うよう心がけているが、グループメンバーと大きく異なる意見は言いにくい。

ケース

グループメンバーの立場や主張と異なっていても、多くの場合、自分の意見を言うことができる。

ケース

どのような人とグループになっても、また、難しい話題でも、自分の意見をはっきり言うことができる。

ケース

あまり発言しない人がいると、グループに貢献しないことにいら立ちを覚えることが多い。

ケース

発言が苦手な人もいることはわかるが、「自分なら頑張って意見を言うのに」と考えてしまいがちである。

ケース

発言が苦手な人は、議論に慣れていないのかもしれないと考え、どうすればその人が話しやすくなるか想像しながら対応しようとしている。

ケース

発言が苦手な人の事情や背景を想像し、その人の必要に応じて、寄り添いながら働きかけることができる。

ケース

グループワークの際、自分は時間をかけてでも良い内容にしたいのに、効率性ばかりを重視するメンバーに正直ついていけない。

ケース

グループワークを効率よく進めようとするメンバーの意図を理解しようとはしているが、中途半端な活動になってしまうのは嫌だと感じる。

ケース

グループワークを進めるうえで効率性にこだわるメンバーには、それなりの理由があるはずなので、意図を確認してから判断するようにしている。

ケース

効率性を重視するメンバーの意見を尊重しつつ、丁寧に検討すべき点にはある程度時間をかけ、限られた時間で最適な結果が出せるようにする。

ケース

グループで一度決めたことに対して新たな提案をしてくる人に、いら立ちを感じることが多い。

ケース

グループで一度決めたことでも、良い提案であれば受け入れられるが、それが何度か続くとついていけなくなる。

ケース

少し戸惑うことはあっても、グループで行う活動の質が上がるなら、計画の変更を受け入れる。

ケース

チームが良い方向に進む提案であればどんどん積極的に受け入れ、自分自身も絶えずアイデアを出すようにしている。

ケース

自分の母語や得意な言語でグループ活動をする際、メンバー全員が理解しているという前提で話してしまいがちである。

ケース

使用言語に不慣れなメンバーに対して、言葉を選んだり、ゆっくり話したりするようにしているが、伝わらないことも多い。

ケース

使用言語に不慣れなメンバーに対して、わかりやい言葉で話しかけたり相づちを打つなどして、コミュニケーションを成立させることができる。

ケース

難しい話題であっても、ジェスチャー、筆記、図などの補助的なツールを使いながら、言語の壁を乗り越えて意見交換をすることができる。

ケース

グループで分担して資料を作成する際、自分の担当部分をどのようにまとめて良いかわからず、期日までに完成できないことがある。

ケース

自分の担当部分は期日までに完成させられるが、他のメンバーの担当にまで気を配ることはない。

ケース

自分の担当部分を完成させるだけでなく、困っているメンバーがいたら手伝うようにしている。

ケース

担当にこだわることなく、資料全体の完成度を高めるため、何をすべきか考え行動することができる。

ケース

授業内外の活動において、他のメンバーとのコミュニケーションよりも、個人のタスクの完了を優先してしまう。

ケース

メンバーと信頼関係を築くことは大切だが、自分からどう働きかけて良いのかわからず、受け身の対応にとどまっている。

ケース

メンバーと信頼関係を築くことの大切さを認識し、雑談をするなど、互いの理解が深まるよう少しずつ行動している。

ケース

メンバーが互いの得意・不得意を補い合い、チーム全体で良い結果を残せるよう、あらゆる場面で話し合いを促している。

ケース

グループで分担して調べ学習をする際、自分の担当部分を仕上げることに集中しがちで、他の人の作業やグループ全体のことまで気が回らない。

ケース

全体としての進行具合や完成度、メンバーの取り組み状況をある程度気にかけてはいるが、「こうすれば良いのに」と思っても口に出せないことが多い。

ケース

グループ全体を観察し、作業が遅れている場合や、メンバーが困っている時は、役割分担や進め方を変えるなどの大胆な提案ができる。

ケース

期日までに全体の作業を完了させるため、メンバーと積極的にコミュニケーションを取りながら、グループにとって最適な提案をし続けることができる。

ケース

ミーティング中にほとんど発言のないメンバーがいてもあまり気にせず、数人で意見交換を続けてしまうことがある。

ケース

メンバー全員が意見を出し合えるよう働きかけたいが、実際は静かなメンバーに時々声をかけるくらいにとどまっている。

ケース

発言が少ない人にも話を振ったり、意見交換が煮詰まった時に視点の異なる話題を提供したりするなど、気がついたときに自分ができることに取り組んでいる。

ケース

メンバー全員が自由に意見を出し合える環境づくりを常に心がけ、活動の目的が達成できるよう話し合いを前に進めることが自然にできている。

ケース

同性婚などのセンシティブな話題の時に、文化背景の異なるメンバーの意見が分かれ、気まずい空気になるが、どのように対応して良いかわからない。

ケース

メンバー同士の意見が合わないのは、宗教観が関係しているということはわかるが、双方が納得するような提案ができず困ってしまう。

ケース

宗教観が原因とみられる意見の対立において、どちらかが妥協するとは思えないので、善悪の判断を保留して、何がなぜ違うのか整理することを提案できる。

ケース

宗教観の影響を受けた意見の対立を、感情的にならずに整理し理解することが学びにつながると考え、チーム全体に一緒に考えることを呼びかける。

ケース

調べ物をする際は、普段から利用しているSNSやWikipediaなどをよく使う。

ケース

SNSやWikipediaに加え、論文、政府統計、新聞記事などにもアクセスしているが、自分の意見に近い情報を収集しがちである。

ケース

論文、政府統計、新聞記事などの信頼できる情報源から、国や文化による立場の違いや賛否両論などを幅広く取り入れることができる。

ケース

多角的な視点に立って収集した情報から、クラスでの発表等の目的に応じて必要なものを整理することができる。

ケース

ある特定の食品が健康に悪いという情報を目にすると、情報の出どころを深く考えないまま、つい信じてしまう。

ケース

特定の食品の安全性について様々な意見があることはわかっているが、それに対して自分なりの意見をもつことは難しいと感じる。

ケース

特定の食品が安全でないという情報を分析し、それをもとに自分の意見を裏付けることができる。

ケース

特定の食品が健康に悪いという情報がどれだけ信頼できないかを、科学的な根拠を使って他の人にわかりやすく説明することができる。

ケース

世界の教育事情についての授業で、現代の教育課題を共有するように言われたが、そもそも何が課題かわからない。

ケース

教育課題をいくつか挙げることはできるが、それが自国以外にも当てはまるのか検討していない。

ケース

世界的に解決すべき教育課題を挙げることができるが、多様な国・地域の事情をどのように取り入れて考えたのか説明することは難しい。

ケース

世界的に解決すべき教育課題を、他者にわかりやすく説明することができる。

ケース

大学内の国際交流を活性化させるプロジェクトで、言語の壁が課題であることはわかったが、それをどう解決して良いかわからない。

ケース

言語を気にせず交流するイベントをいくつか考えたが、どれが最適かわからない。

ケース

学生へのアンケートやインタビューを通じて、最も成果が期待できるイベントを特定することができる。

ケース

期待される効果を説明しながら協力者を募るなど、イベントの実施に必要な環境を整え、計画をやり遂げることができる。